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 代表理事より


○代表理事 若園和朗

 従来痛みは、身体の異常や危機を知らせる警告信号と考えられ、その痛みの原因である異常や危機を取り除くことが医療の中心で、痛みの緩和は軽視されてきました。また警告信号以外の痛みは、すべて心因性のものと決め付けられ、正しく治療されることはありませんでした。
 しかし、医学の進歩により、痛みを感じる仕組みの異常などにより激しい痛みを持ってしまうという病態があることが確かめられるようになり、その対策の必要性が求められるようになりました。

 我が国においては、平成22年に厚生労働省「慢性の痛みに関する検討会」より出された「今後の慢性の痛み対策について(提言)」で、そうした病態である、脊髄損傷や脳卒中による神経障害性疼痛、線維筋痛症、CRPSなどの難治性疼痛患者さんの多くが適切な治療を受けられず放置され厳しい状況に置かれている実態や、その対策の必要性が示されました。

 それを受け、予算も計上されておりますが、その規模は小さく、調査研究費程度です。また、平成25年4月から施行された「障害者総合支援法」の対象からもこれらの疾患は外れているなど、難治性疼痛患者さんの多くが、未だ適切な医療に巡り合えず厳しい状況に置かれています。

 私たちは、そうした状況を踏まえ、わが国の痛みに対する医療の改善を働きかけ、患者さんを支える活動に取り組んでいきます。


 具体的には、

・慢性の痛み対策プロジェクトチームの結成

・「慢性の痛み対策基本法」などの法制化

・ナショナル・ペイン・マネージメント・センターの設立など、医療の充実

・痛みについての講演会や勉強会の開催

・電話などによる相談


 などに取り組みたいと思います。皆様方のご支援ご協力よろしくお願い致します。

 




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最終更新日2014年2月13日