楽しく飲もう抗うつ薬 抗うつ薬は脳の細胞を修復させる?
抗うつ薬には、脳の細胞を新しく増やす作用があるかもしれない、といわれています。最近の研究でわかったことです。
ここ10年ほどの間に画像診断が進歩したことで、脳をめぐる研究はとても活発になりました。虐待や戦争などによって心的外傷(トラウマ)を負った人の脳をMRI(磁気共鳴断層撮影装置)で撮影すると、トラウマを負ったことのない人に比べて平均で1割ほど海馬が萎縮しています。また、扁桃体にも損傷があることが確認されました。
以前は、一度損傷された脳細胞は新生しない、と考えられていて、深刻なダメージを受けてしまった脳の機能の回復は難しい、といわれていたのですが、これも、最近の研究で海馬はたとえ成人後でも組織の栄養状態をよくしていけば回復することが期待されています。実験室の中の、ラットのケースですが、ある条件の中で確かに海馬の細胞が回復したことが確かめられたのです。
そうして、その海馬の回復に携わるものとして、抗鬱薬の効果が今脚光を浴びています。
セロトニンを増量する効果のある抗鬱薬は、脳の栄養状態をよくして細胞の新生を促すのではないかと言われているのです。
一生にわたって、抗うつ薬を飲まなければいけない、というのは私にとってはちょっとショックなことでした。誰にとっても、この先ずっとこの薬とつきあっていかなければいけない、というのはわりと受け入れがたいことだと思うんです。
でも、この研究結果は、私にとってはとてもうれしい内容でした。
これ以来、薬を飲むときは飲んでからしばらく瞑想して、この薬のおかげで脳の痛んだ部分が少しずつ修復されていることをイメージしながら飲んでいます。
どうせ飲むなら、楽しく飲みたいですもんね。
引用サイト ためしてガッテン、ほかより
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