私の試した治療法



むち打ちをきっかけに、慢性の痛みに苦しむこと数年。わらをもつかむ思いで様々な治療法を試してみました。効いたものも、効かなかったものもあります。
誰にでも当てはまるものだとは思いませんが、自分なりに整理してレビューを書いてみました。
個人の病状によって違いますし、ドクターや医療機関には力量や設備の差もありますので、参考程度にとどめておいてください。

やってみた治療法 レビュー
日本での整形外科クリニック,通常の治療やリハビリ 牽引、レーザー,赤外線、低周波など  特に牽引は全然効かずかえって私の場合マイナスだった。最新治療といわれたレーザーも、マイクロも、全く効果なし。遠赤外線もだめ。むち打ちはレントゲンだけ撮ってもらったら、コピーをもらってペインクリニックに駆け込んだほうが正解だったかもしれない。最初は自分にも医師にも、これほどこじれる、という判断はつかなかった、ということもあるけれど・・。本当に痛いときは、ペインクリニックの麻酔と痛み止めの薬とひたすらな安静でで楽になることしかないと思う。脊椎は直接マッサージが出来たりギプスで包んだりできる関節ではないので、リハビリで出来ることはとても限られるような気がする。
日本での接骨院のリハビリ 
マッサージ 低周波 ハリ 牽引
 思うに、患部を刺激するタイプのリハビリは、かえって必死にやるとマイナスになってしまうことも多いと思う。低周波も、牽引も、マッサージも。正直、通えども通えども悪化の一途をたどっていったので、効果はあまり感じられなかった。けれど、先生はマンツーマンで整形外科の先生よりずっと親身になってくれたので、長くかかるリハビリは、やることが全く同じなら接骨院に転院するのもよいと思う。★はふたつ。
日本の整形外科での神経ブロック注射(局所的に首の痛い部分に打つ)  一瞬だけラクになったが長持ちせず。あまり効いたという実感はなかった。
ペインクリニックに行って、様々な種類の本格的なブロック注射を受けなかったのが心残り。
日本の大学病院の整形外科
での診療
 1日がかりで待たされたあげく、ひどく傲慢な態度で気のせいと門前ばらい。正直思い出したくないトラウマ。忙しすぎるのだろうか・・。たまたま運が悪かったのだと思いたい。
一応検査だけはしてもらったので、★半分。
日本の精神科での
診療と薬
 過呼吸の発作を起こして救急車を呼んで以来精神科に通う。パニック障害の診断で1年間にわたってデパスそのほかのベンゾジアゼピン系の薬を飲む。後にオーストラリアのドクターからは、ベンゾジアゼピン系の薬ばかり大量に出すなんて・・・と疑問符を投げかけられていたが・・・。
でも、話を聞いてもらえるだけ、正直整形の先生よりは暖かい感じがした。
日本で受けた
カイロプラクティック
アメリカのカレッジを出た正式な
Drオブカイロの先生の施術 
日本には数十人しかいません。
 全然首が動かなかったときに劇的に可動域が広がりラクになる。即効性があって感激した。ただし劇的に症状がよくなったのは最初の5回。そのあとの不定愁訴は取れず。賛否両論のカイロだが、怪我してから相当時間が経っているのに、頚椎が固まってしまっていたり、背中が亀の甲羅のように固くなっていたり、とにかく脊椎を動かしてラクになりたい人はやる価値あり。受傷直後は、靭帯や筋肉など周辺の組織が傷んでいるので、動かすことはマイナスかもしれませんが・・。日本では医療行為として認められていませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。治療院を選ぶことが第一の課題です。
日本での東京女子大学付属東洋医学研究所での診療と薬
(漢方薬)
 この病院は全員れっきとした女子医大のドクターが東洋医学のやり方で診療して漢方薬を処方してくれる。様々な医学的検査ももちろんやってくれる。全身を診て、話をじっくり聞いてくれて、受容的で優しい。完治はしなかったが、行ってよかった病院。ハリの治療室もあって、みんなとても腕がよい。
日本で受けた無資格の
カイロ治療
× 無資格とは知らず受けてしまい大失敗。ボキボキと背骨をならす暴力的なやり方でますますひどくなった。人生の汚点と反省。思い出したくない。くれぐれもご注意を。
日本で受けた全身マッサージ系の整体治療  筋肉の緊張が取れてかなりラクになった。精神的癒しが治癒につながると思った。ただし、高いのでコストパフォーマンスからいって、効率はよくない。よって、★3つ。
日本で行った顎関節症専門の
有名な歯科医の診断と治療
 顎関節の治療では全国的に有名な歯科医院。器質的な疾患としてより、心身症として顎関節症を捉える先生で、極力かみ合わせなどはいじらない。優しく思いやりのあるいい先生。出国前だったので長くは通えず残念。自由診療でやや高いので、★は3,5個
藁をもすがる思いで日本で買い込んだ交流磁気治療器  痛みには実はかなり効いた。ただ、あまりに高価なのと、電磁波の関係から賛否両論があるので、素人の私がネットで堂々とは勧められないが・・・。血流がよくなり、擦り傷や湿疹などの治りがはやい。試す方は自己責任でお願いします。
同じく日本で買い込んだ太陽光線式治療器  太陽光線を人工的に作って患部に照射する。日焼けしてしまうのが難点だが、気持ちは良かった。痛みがラクになったという実感はない。
オーストラリアで受けた名人のハリ(日本人の先生です。なんとカリブ海まで出張して国際的なスターの治療もしています。)  脈をとりながら全身に打つハリ。結構ラクになった。医療保険も利いたのでまぁまぁ。本質的な解決策にはならなかったが、日本で受けた接骨院の部分針よりずっとよい。長く続ければこれで良くなる人もいるかも。日本でも名医を探せばOK.
オーストラリアで受けたホームドクターの診断と治療(主に抗鬱薬を使ったもの)  このサイトのメイン。Drサンドラとの出会いで、何年も苦しんだ慢性疼痛から解放される。診断の確かさ、薬の処方、思いやり深いカウンセリング、スペシャリストとチームを組みながらの多方面からのアプローチ。どれをとっても超一流のドクターでした。
オーストラリアの顎関節症スペシャリストの診断と治療
(具体的には闘病記オーストラリア編をお読みください。)
 大変いい先生で、顎関節症はこちらで自覚症状のないところまで行った。顎関節症は、その辺の歯医者さんではなく、専門医にかかるべし。自由診療で高いが、オーストラリアの歯医者さんは全員自由診療なのでしかたない。
西ドイツ製のコルセット  Drサンドラが注文してくれたもの。腕の重みを軽減して首の筋肉の負担を減らし、姿勢を整える。
夏に向けてやや暑かったので長い間出来なかった。でもむち打ちや頸肩腕症候群にはいいかも。
整体用のゴムバンド  日本のデパートなどでも売っている姿勢を正すゴムバンド。洋服の上からたすきのようにつけられて、腕の重みを軽減し胸をそらす。いろいろ種類があるが私が使ったのは、肩こり用にたすき掛けできるゴムチューブ式のもの。すぐ緩んできてしまうのと、人前で恥ずかしいのが欠点だが、肩こりにはかなり効く。お試しあれ。
オーストラリアでのフィジオセラピー(理学療法)  マッサージとストレッチ、運動療法を主とするもの。究極的に言えば、関節や筋肉を怪我したときのリハビリは、これしかないのではないか。プロの手で手厚くプログラムを組んでもらってのリハビリは安心感もあり、とてもよかった。
良くなりかけてから自主的に行った運動療法  安静と休養の期間を過ぎて、よくなってから積極的に行った運動。マシン、ジム、ストレッチ、テニス、ウォーキング。身体を動かして細胞を活性化させることはどんな故障にも有効だと思う。うつ状態も少しよくなってからはこれが効いた。
良くなりかけてから積極的に行った人付き合いや趣味  オーストラリアで、良くなりかけてからテニスクラブに半ば無謀に行って無理やりレッスンを受ける。体力的に最初は苦しかったが、やがていい友人に恵まれて心身の健康を取り戻していった。毎日の生きがいと人とのふれあいはどんな病気にも大事と実感
      
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