首、肩の障害のリハビリ 1 補助具をつかって
管理人はむち打ちと頚椎ヘルニアの持病がありますので、首と肩のリハビリは随分沢山やりました。中でも、効果があって、自宅でできるものを選んでご紹介します。
まずはこのリハビリにあると便利な小道具をご紹介します。
1、KSバンド もしみなさんが大きな病院の整形外科にかかっていらっしゃるようなら、保険診療で注文できるこのコルセットをドクターに頼んで装具やさんから取り寄せてもらいましょう。このコルセットは熊本大学の整形外科の教授が考案したもので、首から腕を支える筋肉をサポートするものです。
人間の首にある筋肉は2種類の働きをします。
ひとつは重い頭を支える働き。もうひとつは重い腕を維持する働きです。
KSバンドは肩甲骨をふっと持ち上げて、腕の重みを軽減し、つかれきった首の筋肉を助ける目的のコルセットです。頭の重みを軽減するコルセットは、頚椎カラーなど様々なものがありますが、腕の重みを助けるコルセットってなかなかないんですね。
特に首を怪我していたり、肩こりがひどくて腕が重く感じられる人には有効です。
このコルセットをつけていると、胸郭が開いて姿勢がよくなり、また腕の重みで普段引っ張られている筋肉が緊張から緩みます。この緩んでいる間に、リハビリを行います。
最初の一月は、一日8時間ほどコルセットをします。それからだんだんと装着時間を減らしていきます。
現在整形外科にかかっていなくて、コルセットが手に入らない人は、整体用のゴムバンドで代用してみましょう。
つけ方は下の写真のように結ぶと苦しくないと思います。
1. 後ろから前に回す。 2.後ろに返して 3.クロスして脇から前に引っぱる
たすきがけのようですが、これで肩甲骨が持ち上がって 腕の重みが随分楽になると思います。
首や肩が悪い人は、皆首から背中にひし形に伸びている筋肉が固くなっているので、リハビリはここを緩めることを1番に重点を置きましょう。天使の羽の生える辺り、と覚えてください。
ちなみに、モデルは管理人ですが、首が側湾しているので、このバンドをする前の姿勢は左肩が上がってしまっているのがわかるでしょう?バンドを占めると傾きが随分よくなります。姿勢を矯正するためにも、このバンドは有効です。
4.脇に挟み込む
こうして、痛んでいる筋肉の負担を軽減して、緊張が緩んでいる間に、リハビリ!
壁たて伏せをします。
はじめは少ししかできなくてもかまいません。
首に負担をかけすぎないよう、慎重に、ゆっくり。
でも、首から肩におりて背中に回る、腕を動かす筋肉が鍛えられていることをはっきりと自覚してやりましょう。
だんだんと回数をふやしていきます。
←これはストレッチ。
肩甲骨の内側が十分のび
ていることを確認してください。
右の写真も柔軟体操です。→
今度は逆にこの筋肉を少し緩めています。
このバンドはデパートなどでも売っていますが、掲示板のお客様のおおたさんが、古ストッキングでできると教えてくれました。ありがとう!!
腕の筋肉のストレッチ。
首、肩の障害は腱鞘炎やばね指などの合併症を招きやすいので、これも念入りにやってください。
腕のいく血管が栄養不良になっていると、腕の筋肉も固まってしまいます。
鎖骨の下にあって、
腕を動かす筋肉も、
肩こりさんは萎縮しています。
これも壁に手を着いて、胸を開くようにがんばってストレッチ!
タオルをたたんで、後ろから上げ下げ
する体操も有効です。
とにかく、首や肩、背中の固まっている筋肉を意識してほぐします。
がんばれ!!
地道な努力ですが、毎日続けると随分違ってきます。
最初の一月、日中ずっとコルセットをしたあと、2週間刻みで
コルセットをする時間を1時間ずつ削っていってください。
自分の体の声を聞きながらやりましょうね。
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