慢性疼痛をと一緒に生きていくための10箇条

.今の自分の状態が、医学的な治療や、自分の意志やその他のさまざまなセラピーによっても、また病気を無視することよっても、完全に治らないことや解決しないことを理解すること。そしてその事実を受け入れて新しい方向に行くことを準備すること。

自分の病気を受容することが、病気と生きていくためのはじめの1歩です。受容は、けれどもあきらめることとは違いますし、期間は永遠ではありません。

2.自分の体と、その症状とに前向きな関係を持つことが必要だということを認めること。今まで自分がしてきた努力や様々な治療が、自分自身や他の人たちにとって、うまくかなかったことを見つめて、今現在の体の状況と共存していくことを学ぶこと。

3.それまでの自分の人生の1部を、もう終わったこととして手放すこと。
失ってしまったことを思うと悲しいけれど、今現在目の前にあることとうまく生きていくことに力を注ぐこと。そしてこれから先に新しい道を探して、自分の人生を価値あるものにしていく努力をすること。

この病気さえなかったら・・・あの事故さえなかったら・・・と、起こってしまったことを繰り返し考えて、以前の人生にしがみついてしまうことはよくあることです。でも、それを手放さない限り、これからの人生を生きていくことは出来ないことを認めましょう。

.自分自身を弱いところを持った人間であるということを認めて許してあげること。
自分が人間であること、そして誰でも人間には限界があることを認める。
自分が不完全で、ベストをつくしても失敗する可能性があることも認めること。
今の自分の状態とできるだけ上手に付き合っていく技術を磨くこと。

病気を抱えて完全主義者でいることはとても心を痛めます。自分でなくとも、誰にでも人間には弱いところがあることを認めて許してあげましょう。

.人との関係を作り上げて、それを大事にすること。
自分のコンディションとうまくやっていくために、人間関係がうまくいかなくなったところでは新しくもっと良い関係を築けるように心の準備をすること。

.自分の体のことや、自分を大切に扱わなかったことで責め続けてきた人のことを許すこと。他人を許し、責めることを手放すことによってこそ、自分自身が自由になって前に進めるようになる。残りの人生を自分で作り上げていくための全責任を自分で負うこと

慢性痛を持っている人は、事故の被害者であることが多いものです。加害者が許せない気持ちを手放すことで、自分自身が楽になっていきます。これも難しいことだけれど。

.心や体の持ち方、自分の習慣や物事に対する反応が、自分のコンディションに関係していることを認めること。

8.自分の症状の悪化の仕方をよく知っておくこと。

自分で気付いている、いないに関わらず、症状が悪化することによって利益を得ることがあります。いわゆる疾病利得というものです。人は気がつかないうちに、何か他のストレスのために病気になることがあります。何かを得たり、何かを避けたり、誰かを操るために病気になる必要はない、ということを肝に銘じておきましょう。
自分の人生は自分で自身で、勇気を持って正直に生きていくことが出来るということを
納得しましょう。

.他人や、薬、治療やアルコールや組織や物や考え方など、どれほど人間が不健康なことに依存しやすいかよく理解すること。
積極的にこういうもの手放して、そして自分の力とコントロールがを自分の人生に取り戻すことを決めること。そして自分の人生を、強く、かつ豊かにしてくれる人や物事だけに頼ることを決めること。

10.難しいけれど前向きな方向に行く準備をし、それがうまくいくことを見届けること。
新しい考え方や新しい道に対して心を開くこと。
自分がこういう変化を遂げることができた時はじめて、他の人を助けることも出来ることを知ること。

参考文献  10resolution http://www.tenresolutions.org/1-0.html

 はじめて椎間板が飛び出して、側湾してしまった自分の頚椎のMRIを見せられたとき、
なかなか受け入れるということが出来ませんでした。痛みの激しかったころは、朝起きると跡形もなく健康になっている夢をよく見ました。夢だと気がついて、毎朝涙したり・・とそんなことの繰り返しでした。この10ヵ条は、慢性の痛みを英語で検索したときに出会ったものです。長い長い間かかって、自分の病気を受け入れてきたような気がします。
難しいけれど、あなたも10ヵ条トライしてみませんか?

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